40人の組織を作り上げることができますか?

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Amazon 『よいこの君主論』

この本は、マキャベリの『君主論』をもとに、ある小学校の1つのクラスの児童たちが、そのクラスを統一していく物語が書かれています。 題材は小学校ですが、ビジネスの世界でも活用できる組織開発の戦略的手法や知識がつまっています。

組織を作ったり、組織の中で頭角を現したい人は、是非手にとって読むべきです。

会社の上層部が社員に求めているスキルの一つとして有名なのが、組織開発力です。

小学生や中学生の頃から気づいたらリーダーになっていた人や輪の中心にいた人気者は、何が理由でその立場を手に入れたのでしょうか。 このスキルを天性のスキルだと認めずに、会社内で昇進していくために取得することを目指すべきでしょう。

この本で紹介されている組織開発の戦略を3点紹介します。

「平民から怖がられてもいいが憎まれるな」

恐怖政治は必ずしも悪いわけではありません。時として君主は力で平民を押さえつけることは必要です。

特に、力を持っていて、反乱を起こしそうな平民に対しては、力を見せておく必要があります。 しかし、憎まれるうような言動は決してしてはいけません。それを受けた平民は、忠誠心を失い、君主のために行動しなくなります。

「平民の全員からの意見を採用する必要はない」

平民全員の意見を平等に聞く必要はなく、達成したい結果に対して考えている戦略の補助として適切な人の意見だけに耳を傾けます。

全ての人の意見を採用しようとすると、全員にとってぼちぼちの結果しか得られません。

「傭兵は使ってはいけない」

忠誠心を持っていない傭兵(非正規社員とかアルバイトとか)は、その組織が破滅の危機に陥った場合には、逃げたり、寝返ったりします。

普段から自分と行動を共にして、忠誠心を持った人たちで戦うと良いでしょう。

『よいこの君主論』の中には、この他にも、組織開発の戦略がいくつも紹介されています。 ぜひ、この本の中の小学生たちのように、組織を効率的に構築して、信頼できる仲間を作ってください!

考える技術・書く技術 - 導入部編 まだ文書の導入部、手抜いてるの?

文書って始まりが面白くなさそうだと読もうと思わないですよね?

でも、書く側になると、意外と手抜いてしまうケースないですか?文書の導入部分を本気でデザインしようとする人はなかなかいないのではないかと思っています。

 

この文書では、その「導入部」の役割を整理し、「良い導入部」を書くコツを、「考える技術・書く技術」を参照しないがら紹介していきたいと思います!

(ちなみに筆者もまだ勉強中なので、理解したことを言語化する一環でもあります。)

 

導入部とは、その文書で筆者が説明したい状況・その課題・解決策を短く伝え、全体像を見せるのが役割です。

 

小説以外の文書は、最初のプロローグのところで、「その本は何について書いてあって、それを読むとどういう知識を得ることができるのか」というところを知れないと読む気にならないですよね?なんなら、僕たちは「タイトル」だけで読むかどうかを決める場合もある。

 

特にビジネス書なのに、導入部でだらだらと筆者の経歴とかを書いてたら、もう読まない。(笑) 

仕事がうまく進まない人に対して、「最初の段階で、タスクの全体像が見えていないことが課題なのです!じゃ、その全体像を見通すためには理由を明確にして、タスクを小さく区切るべき」みたいな導入が具体的な感じできたら、

「おおお、もうちょっと読んでみようかな」となるはずです。

 

「考える技術・書く技術」では、導入部を書く上で大切なこととして、

1. 状況

2. 複雑化

3. 疑問・答え

を物語風に与えることだと言っています。

 

「状況」とは、読み手が必ず合意するであろう事柄。最初に全く反対の意見並べているものがあったら、そっとその書物から離れるでしょう。(笑)

 

その後に、「しかし」の「複雑化」がくるのです。ここでは基本的に「課題」がきます。誰もが納得する安定的な「状況」が変化するのです。

どのドラマも主人公は、最初はつまづくのです。(笑)

 

でも、そのままその複雑化した状況をほっといたらダメですよね?

よって、「どうやって解決する?」という疑問が生まれ、そのための解決策、「答え」を提供するのです。

 

そして、人はストーリー展開が好きなので、これをストーリーに乗せてやるのが大切なのです。

 

ただ気づきました?

 

「導入部」で、全体を凝縮し、大抵のことは解決してしまってるのです。

 

あとはそのアイデアをサポートする論拠やデータを並べる作業がくるのです。

よって、「導入部」で全てが決まると言っても過言では無いのです。ここで、読み手を惹きつけられなかったら、終了です。安西先生の言葉とは異なり、なかなか逆転は厳しい。

 

「考える技術・書く技術」では、共通パターンとして、

1. 指示のパターン(タスクを振る時など)

2. 資金要請のパターン

3. ハウツー文書のパターン

4. 提案書のパターン

5. 進歩状況報告のパターン

の一般性のあるパターンを説明しています。

 

この記事では紹介しませんが、興味がある方は是非読んでみてください!!!

 

良い文書は鍛錬あるのみだと思っているので、筆者も頑張って書き続けます。

 

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 https://www.amazon.co.jp/dp/4478490279/ref=cm_sw_r_cp_api_i_CuhWCbCYD9Y1V

 

 

自分の才能に目を向ける

今日の社会において活躍できる人材は、 スペック重視 から 能力重視 に転換していることを、多くのメディアやSNSで提言されています。

そんな世の中で活躍できる人になるためには、闇雲に能力を伸ばすのではなく、自分自身の武器となる可能性が高い能力を伸ばすべきです。

その能力というのは、自分の 才能 です。 才能というと、「スポーツの才能がある」とか「絵の才能がある」とか、「数学的に考えられる才能がある」などが頭に浮かんでくるかもしれません。 しかし、日常生活やビジネスの場面で生かせる才能は、なかなか思いつかないでしょう。

そこで、日常生活やビジネスで活躍する上で、伸ばすべき才能の見つけ方やその活用の仕方を紹介します。

自分の才能に目を向ける理由

才能の見つけ方の紹介に入る前に、なぜ、才能に目を向けるべきかを改めて、説明します。

毎日強みに取り組む機会がある人は、ない人よりも6倍も意欲的かつ生産的に仕事に打ち込む傾向があり、総じて「生活の質がとても高い」と述べる傾向が3倍以上にのぼることが、私たちの研究でわかっている。

(出典: 『ストレングス・ファインダー 2.0』)

ここでは、才能を 強み と言い換えていますが、自分の才能を生かした仕事をしたり、日常生活を送ることで、そうではない人とでは、意欲と生産性があがったり、生活の質が向上することが証明さています。

そして、その才能を生かした生活をしていれば、その才能は更に磨かれて、自分の武器として立派な能力となるのです。

一方で、映画やドラマでは、「自分の欠点を克服して、人生の成功を掴む」というストーリーを見かけることがありますが、あなたは、そのストーリーの主人公と同じような欠点を埋めて、人生の大逆転を狙っていますか?

もちろん、それを真っ向から否定するつもりはありません。

しかし、次の2つのどちらが、自分の能力を武器として、社会で活躍できるようになるかを考えてみてほしい。

  • 自分の欠点を埋めるために成長率の低い特性を伸ばすことに時間をかけてやっと人並みになり、さらに莫大な時間を費やして、人より秀でること
  • 成長率が高くて初めから人並み以上の特性を伸ばして、人より秀でること

才能を生かすことは、自分の武器になるだけではない。 自分が得意とする分野の作業が多くなるということは、自分の得意としない分野の作業に比べてストレスが少なく、作業は捗るだろう。さらに、同僚や友人とお互いの才能を理解し合っていれば、作業効率が上がったり、日常生活で作業の分担ができるだろう。

では、このように自分の才能を評価される能力として向上させるための第一歩として、自分にどのような才能があるのかを知る必要があります。 次からは、その方法を紹介します。

どうやって自分の才能を見つけるのか

自分の才能の見つけるには、書籍を活用しながら見つけるのが良いでしょう。

まず、紹介するのは、『ストレングス・ファインダー』を利用して見つける方法です。 ストレングス・ファインダーは、1時間弱の質問を質問を応えるだけで、自分の才能を見つけてくれます。

この方法の良い点は、見つけられた才能は、客観的に導き出されたものという点です。自分は質問に答えるだけで、才能を予測しないでので、主観が入りづらいです。

もう一方の方法は、『メモの魔力』と『具体と抽象』を利用して見つける方法です。

まず、「心地よいと感じる作業や日常の出来事」「大事にしている価値観」「自分の理想像」などのプラスの感情になる事象や概念を書き出していきます。そして、それらの具体的な内容を抽象的な概念に抽出することで才能を見つけていく方法です。

この方法の良い点は、自分で思考を繰り返しながら才能を見つけていくため、自分の才能を日常生活に当てはめるのが容易で、納得感が高いことでしょう。 しかし、自分で才能を見つけていくこの方法は、主観が入る可能性が高いことです。そうすると、偏った特性がいくつか見つかり、本来の才能とは違うかもしれません。

以上の2つを紹介しましたが、ストレングス・ファインダーを利用して見つける方法をオススメします。

見つけた才能をどうやって活用するのか

自分の才能を見つけただけでは、これまでの生活から変化は起きません。 知ることができた自分の才能をうまく活用した先に、意欲的で生産的な生活が待っているのです。

まずは、日常生活のどの場面に才能が使われているかを振り返ってみましょう。

可能であれば、同僚や友人と行うと良いでしょう。普段の業務中や日常生活を振り返り、その才能が現れている場面を場面を指摘し合います。 自分ひとりで振り返って、日常生活に当てはめるより複数人で行うことをオススメします。客観的に自分を見てもらった方が、幅広い側面を見ることができるので、生活内に才能が生きている場面を見つけやすいからです。

次は、才能を生かせる場面を自分と同僚・友人で見つけていこう。

今までの日常生活まで落とし込めれば、これからの生活を送る中でも自分の才能に合っている場面、合っていない場面に気付けてくるでしょう。そうすれば、才能を理解し合っている同僚、友人と話し合い、各々の才能を生かし合えるストレスの少ない、生産的かつ意欲的に作業が進むことでしょう。

もちろん、一人で作業する時も同様で、自分が才能のない分野に関しては、苦手という意識を持つだけでも、無理をせず取り組むことができるでしょう。また、才能のある分野は、気分が落ちているときにでも作業が進みやすいので、疲れが溜まっている夕方に取り組むと再び生産的な作業が始まる可能性が高いです。

ここまでで、自分の才能に目を向けるべき理由と見つけ方、活用の仕方を紹介しました。

もちろん、自分の才能を見つけることを目的にしてほしくないです。多くの人が、 自分の才能を正しく見つけ、理解することで、日常が意欲的で生産的なことになること を心から願っています。

ゼロベース思考を読んで

この本を読んで新しいことは学ばなかった。

ただ、結論として学べたことが1つあって、それは

「問題を再定義し、分割して、データを調べることで本質に近づける」

もうこれを聞いた時点で、「戻る」ボタンを押す人もいるかもしれない。 でも、それで良くて、 結局、世の中には「速攻薬」はなく、文章や本は、人を「奮い立たせること」くらいしかできないのであるから。

じゃ、ちょっと中身に入っていこう。

問題を捉え直す。

僕が1番大切だなと思ったことは、「問題を捉え直す」ことの重要性について説いた章である。 例として、挙げていたのは、フードファイターの小林選手の話である。小林選手は、世界ホットドッグの早食い競争で、世界チャンピオンになった。 細かい説明は除くが、体も大きくない小林選手がどうして、筋肉マッチョの大食い達がひしめく舞台で、世界一になれたのか。

それは彼が「ホットドッグの早食い」を「ソーセージとパンの早食い」と捉え直したからである。

みんな制限時間の中で「ホットドッグ」を食べるが、彼は「ソーセージ」を食べて、「パン」を食べるようにしたのである。そうすると、喉の渇きが抑えられ、満腹度を抑えられたのである。

一重に、「問題を捉え直す」といっても、何ぞやと思ったので、自分なりに考えてみた。

「問題を再定義し、分割する」ではないかと。

「再定義」を上記の例で言うなら、「ホットドッグ大食い競争」が - ホットドッグの早食い世界記録との競争 - ホットドッグの早食い他の参加者との競争

他の参加者との競争に勝てば良いのなら、他の参加者を意識しながら、優勝者平均の個数を食べる戦略を立てることになるが、世界記録を目指すのなら、世界記録ペースで食べ続ける方法を考えることになる。 また「ホットドッグ」として食べないといけないのか、それとも「ソーセージ」と「パン」に分けて食べるのかによっても時間の配分が異なるわけである。

「分割する」とは、「再定義された問題」を「最小単位の問題」に分けて、ボトルネックを探す行為である。 - 緊張状態がポテンシャルを下げているのか - ソーセージ、それともパンを食べる行為に苦労しているのか - パンを水につける時に時間がかかっているのか - 食べている最中、他の参加者が気になってしまうのか おそらくもっと分割できるが、例としてはこんな感じであろう。

「問題を捉え直す」は非常に抽象的で実行するのは大変骨の折れる作業であるが、地道にやっていくことで、自然と体に染み付いてくるようになる考えている。

ゼロベース思考とは何ぞや

「ゼロベース思考」と訳された原典は、「Think Like A Freak」という題名で、「一風変わった考え方をしよう」というのが直訳である。 「Think Like A Freak」は「Freak Economics」が元となっていて、

「データを追っていくことで複雑に見える事象をシンプルにしていく。」 ことが根本の考え方である。

データ至上主義を嫌う人がいるけど、僕は本当はそうじゃないではないかと考えている。 実は、データや概念を分析していくことを「面倒くさがっている」だけなのではないかと。

僕が人の性質で大切だと思っていることは2つある。

「恐怖」と「惰性」

  • 惰性 人は基本的には、「怠惰」で、変わらないことを望んでいる。データ分析するや新しい概念の理解することを「面倒くさがって」、知識をアップデートしようとしない。ただ一度これらを当たり前にしてしまうと、逆に「怠惰、現状を維持しようとする」性質が働き、それまでの「面倒くさい」が逆点することができると考えている。

  • 恐怖 サンクコストがその1例で、人は何かを得ることより何かを失うことの方がショックが大きい。それを避けようと無意識に行動している。ただ、この「恐怖」というのは、「知らない」が起因していることがあり、データを分析したり、新しい概念を理解することで、解消される可能性が高いんじゃないかなと考えている。

最近大切にされている、「個々の好き」っていうのもこの恐怖と惰性を乗り越えた先に「できるようになった達成感」・「関心がある」からきていることが多いんじゃないかなと思う。

じゃ、具体的に「怠惰」とどう向き合えばいいのさって言われそうだが、そこはまだ分からない。根性論にならないような仕組みを作りたいなと思っているが、まだ思いつかない..

とりあえず、今回の内容はここで終わりにしたいと思う。

「問題を再定義し、分割して、データを調べる」ことで本質に近づける。

これが「ゼロベース思考」で僕が導いた結論です。