考える技術・書く技術 - 導入部編 まだ文書の導入部、手抜いてるの?

文書って始まりが面白くなさそうだと読もうと思わないですよね?

でも、書く側になると、意外と手抜いてしまうケースないですか?文書の導入部分を本気でデザインしようとする人はなかなかいないのではないかと思っています。

 

この文書では、その「導入部」の役割を整理し、「良い導入部」を書くコツを、「考える技術・書く技術」を参照しないがら紹介していきたいと思います!

(ちなみに筆者もまだ勉強中なので、理解したことを言語化する一環でもあります。)

 

導入部とは、その文書で筆者が説明したい状況・その課題・解決策を短く伝え、全体像を見せるのが役割です。

 

小説以外の文書は、最初のプロローグのところで、「その本は何について書いてあって、それを読むとどういう知識を得ることができるのか」というところを知れないと読む気にならないですよね?なんなら、僕たちは「タイトル」だけで読むかどうかを決める場合もある。

 

特にビジネス書なのに、導入部でだらだらと筆者の経歴とかを書いてたら、もう読まない。(笑) 

仕事がうまく進まない人に対して、「最初の段階で、タスクの全体像が見えていないことが課題なのです!じゃ、その全体像を見通すためには理由を明確にして、タスクを小さく区切るべき」みたいな導入が具体的な感じできたら、

「おおお、もうちょっと読んでみようかな」となるはずです。

 

「考える技術・書く技術」では、導入部を書く上で大切なこととして、

1. 状況

2. 複雑化

3. 疑問・答え

を物語風に与えることだと言っています。

 

「状況」とは、読み手が必ず合意するであろう事柄。最初に全く反対の意見並べているものがあったら、そっとその書物から離れるでしょう。(笑)

 

その後に、「しかし」の「複雑化」がくるのです。ここでは基本的に「課題」がきます。誰もが納得する安定的な「状況」が変化するのです。

どのドラマも主人公は、最初はつまづくのです。(笑)

 

でも、そのままその複雑化した状況をほっといたらダメですよね?

よって、「どうやって解決する?」という疑問が生まれ、そのための解決策、「答え」を提供するのです。

 

そして、人はストーリー展開が好きなので、これをストーリーに乗せてやるのが大切なのです。

 

ただ気づきました?

 

「導入部」で、全体を凝縮し、大抵のことは解決してしまってるのです。

 

あとはそのアイデアをサポートする論拠やデータを並べる作業がくるのです。

よって、「導入部」で全てが決まると言っても過言では無いのです。ここで、読み手を惹きつけられなかったら、終了です。安西先生の言葉とは異なり、なかなか逆転は厳しい。

 

「考える技術・書く技術」では、共通パターンとして、

1. 指示のパターン(タスクを振る時など)

2. 資金要請のパターン

3. ハウツー文書のパターン

4. 提案書のパターン

5. 進歩状況報告のパターン

の一般性のあるパターンを説明しています。

 

この記事では紹介しませんが、興味がある方は是非読んでみてください!!!

 

良い文書は鍛錬あるのみだと思っているので、筆者も頑張って書き続けます。

 

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